6月 29

I’m going to school.とI’m going to the school.の違いを説明できますか?

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「英語の冠詞って面倒臭い!なくてもいいんじゃない?」と思ったことはありませんか?

日本語だと「これは犬です」と簡単に言えるのですが、英語だと「This is a dog.」とか「This is the dog.」みたいに名詞の前に何かを付けなければなりません。

そして場合によっては何も付けなくても良かったりします。

そこで今回は、名詞に付く冠詞のルールについて一緒に学びましょう!

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みなさん、こんにちは!アーサーです!

「英語の冠詞って面倒臭い!なくてもいいんじゃない?」と思ったことはありませんか?

日本語だと「これは犬です」と簡単に言えるのですが、英語だと「This is a dog.」とか「This is the dog.」みたいに名詞の前に何かを付けなければなりません。

そして場合によっては何も付けなくても良かったりします。

そこで今回は、名詞に付く冠詞のルールについて一緒に学びましょう!

ギリシャ哲学に見る名詞が持つ2つの世界

英文法では、名詞には2つの世界があるとされています。そしてそのどちらに属するかによって、文法ルールは異なります。

少し難しいですが、1つ目の世界は「存在」としての名詞です。そして2つ目の世界は「分類」としての名詞です。

例えば椅子について考えてみましょう。

「椅子」と言うと、目の前に存在する椅子を指している(存在)のと同時に、目の前にあるものは椅子であると「分類」しているのです。

しかし存在としての椅子は畳めばスツールになりますし、机としても使えるかもしれません。このように存在自体は変わらなくても、そのものに対する見え方は変わることがあります。

これは「プラトンのイデア論」と呼ばれます。

例えば「犬をイメージしてください」と言われると、具体的なイメージが出てきますよね。このイメージは、あなたの「ザ・イヌ」というイデア(典型的なイメージ)です。

しかし道端で見かける犬は、あなたがイメージをしていた犬とは異なる場合があります。この道端で見かける「現実世界の犬」はイデアではなく実際に「存在」しているものです。

実はこの一見英語と何の関係もないように思えるプラトンのイデア論が、英語の名詞に大きく関係しています。

これまでの説明を踏まえると、名詞は現実世界に「存在」しているものと「イデア(典型的なイメージ)」の2つに分けられます。

もしイデアとして名詞を使いたい場合は、冠詞を付け足す必要はありません。一方で存在として名詞を使いたいのであれば、状況に応じて以下のような冠詞を付け足さなければなりません。

  • A

  • The

  • Some

  • Your

  • My

  • This

  • That

つまり友達と歩いていて犬を見かけた際は、「dog」という単語を「現実に存在する犬」という意味で使うので、何らかの冠詞を付ける必要があります。

冠詞を付けなければ「イデアの犬」として扱われてしまい、違和感のある表現になってしまいます。

一方で「愛」のように「存在」のないものに対しては、冠詞を付ける必要はありません。例えば「What is love?」という文章に冠詞はありませんよね。

他にも「I study English.」も正しい文章です。なぜなら「English」は現実世界に「存在」するものではないからです。

しかし「I like his English.」のように冠詞を付ける場合もあります。これはイデアとしての英語ではなく、彼が話す英語が好きだからです。

他にも、一般名詞を使う際は、冠詞よりも複数形を使うことのほうが多いことを覚えておきましょう。

  • I like cats. 

  • I like dogs.

なぜなら猫も犬も世界中に何匹もいるからです。複数形を用いずに「I like cat.」だと英語ネイティブに「ん?どの猫のこと?」と思われてしまいます。

また数えられない名詞の場合は、複数形にする必要も冠詞を付ける必要もありません。

  • I like music.

  • I like sunshine.

  • I like fruit.

しかし例えば誰かに果物を渡したい場合は、「Do you want SOME fruit?」のように冠詞を用います。なぜなら現実世界に「存在」している果物の話をしているからです。

「I’m going to school.」という英文に対しても、同じことが言えます。この例文に冠詞が付いていないのは、「school」が単なる建物としての学校ではなく、「学んだり活動をしたりする場所」という意味で使われているからです。

反対に「I’m going to the school.」と言うと、「学校という建物に行くこと」を強調した文章になります。

続いて、「Please eat lunch.」と「Please eat your lunch.」の違いについて考えてみましょう。

「Please eat your lunch.」は、昼食が相手の目の前に存在していて、その昼食を食べてほしい時に使います。一方で冠詞が使われていない「Please eat lunch.」は目の前に存在する昼食を指しているのではなく、イデアとしての昼食を指しています。

まとめ

今回の内容をまとめると、以下の通りです。

  • 名詞に冠詞が付くかどうかは、その名詞が存在を指しているのかイデアを指しているのかによって決まる

今回紹介した内容を、早速実践で試してみましょう。

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