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電話のブーブーが聞こえます。
画面を覗いたら、外国人の知り合いからの電話です!
受信ボタンをタップして携帯を耳に置いて口を開けます。
あなたなら、なんと言いますか?
多くの日本人の方の口からでてくるのは
「Hello, I am (名前)」
文法的に間違いありませんが、
ネイティブにとって、この場面の「I am (名前)」はかなり不自然です。
それって何故でしょうか?
ネイティブだったらなんと言って電話に出るのでしょうか?
今回のレッスンで学びましょう!
電話に出る時「I am 〜」がおかしい理由
英語で「私は~です」と言う場面としては、大きく分けて3つ考えられます。
- 相手と対面したとき
- 電話に出たとき
- 部屋に入るためにドアを叩いたとき
それぞれの場面で言い方が違います。
相手と対面したときは、
「I am (名前)」と言います。
この言い方をする時は、相手に自分の姿が見えていることを意味しています。
「I」= 相手の目に見える人
I am Noriko = 相手の目に見える人は紀子です。
これが、電話に出るときに「I am (名前)」と言うと不自然な感じを与えてしまう理由です。
「(電話だから当然ですが・・・)見えるはずのあなたの姿がどこにも見えない・・・」
ということになります。
つまり、「I am (名前)」と聞いた電話相手の英語ネイティブの頭に浮かんでくるイメージは、
1. 電話機そのもの?
2. 電話と同じところにいる(透明)人間?
これだと、おかしなことになりませんか?
電話に出るときの自然な言い方
電話に出るときは、「あなたが聞いている声」を指す言い方が必要です。
「This is (名前)」
例えば
「This is Noriki」
紀子です。
この「This」が指しているのは「あなたが聞いている声」です。
相手に姿が見えないときに使います。
逆に、相手と対面したときに「this」を使うとおかしく感じます。
対面したときに使う「this is(名前)」もある!
相手と対面しているのに、「This is (名前)」と言う時があります。
それは、すでに顔見知りのはずなのに相手が見覚えなさそうなときに
「私ですよ!」と主張する場面です。
Noriko: Hi Arthur! Good to see you again!
Arthur: Who are you?
Noriko: This is Noriko. We met before.
Arthur: Oh, sorry! Yes. Noriko
レッスンのまとめ
- 対面で自己紹介するときは「I am (名前)」を使います。
「I」は「相手の目に見える人」」を指します。
- 電話に出るときは「This is (名前)」を使います。
「This」は「相手が聞いている声」を指します。
電話の場合、相手にはこちらの姿が見えないから、「I」を用いると違和感を与えます。