10月 24

告白:僕はアメリカ人なのに、英語が完璧ではありません

 

数週間前、フェイスブックで面白そうな記事を目にした僕は、すぐにクリックして読み始めました。

それは、大学時代たまに読んでいた「The Stranger」という、シアトルのサブカルや斬新なアートを紹介している新聞の記事でした。

なぜ今僕があなたにこんな話をしているのかというと・・・

なんとその記事、英語で書かれているのに、何を言っているのかわからないところがたくさんあったのです!

僕がアーティストの名前を知らなかったとか言うレベルではなく、本当に単語やフレーズ表現の意味がわからなかったのです!

その記事(リンクはこちら)で、僕がわからなかったフレーズをいくつかご紹介します。

cooking on the under

beef cycle

that put some real foot to ass

in a good minute

日本語の訳も書きたいのですが、本気で意味がわかりません。フレーズを構成している個々の単語の意味はもちろんわかるのですが、それがフレーズになると意味がわからなくなってしまうのです。

なぜその記事には、ネイティブの僕でさえ意味の分からないフレーズが使われていたのでしょうか?

実はその記事、僕のために書かれているわけではなかったのです。

「英語」はひとつとは限らない

日本の関西弁、九州弁、土佐弁、東北弁など、各地域にある方言のように、アメリカにも方言がたくさんあります。

どの方言も似ている部分はいくつかありますが、発音や言葉遣いはかなり違います。

先程お話した「The Stranger」の記事は、僕とは違う地域で、違う文化を持つアメリカ人、主にヒップホップの文化で生きている人向けに書かれたものです。

そのヒップホップな人たちであれば、この記事を問題なくスムーズに読めるはずです。なぜなら、そのフレーズが、彼らにとって正しくて自然な英語だからです。

もし僕がこの文化の人たちの前で、映画やニュースでよく聞くようなスタンダードな英語で話したら、逆に

からかわれたり、

笑われたりします。

つまり、「正しくて自然な英語」というのは、あなたが一緒にいる人たち、いる場面によるのです。

ぼくの英語も、たくさん存在するアメリカ英語の中のたった1つに過ぎません。

完璧に話せる人なんて存在しない

ヒップホップ文化で使う英語のフレーズや単語を聞くときは、僕も意味がわからないので、あなたと同じように「英語」を学ぶ必要があります。

意味を調べたり、文脈から意味を想像したり、あなたと同じやり方です。

これは僕に限らず、全世界のネイティブスピーカーがやっていることです!

昨年、CNNがヒップホップのファッションを取り上げた『Fresh Dressed』というドキュメンタリー番組をプロデュースしました。

その番組では、たくさんのヒップホップ文化の人たちをインタビューしていてとても興味深かったのですが、

分からない単語やフレーズが多く、

彼らの話している内容を理解するのは簡単ではありませんでした。

 

その単語やフレーズを知っているのは、ヒップホップ文化の人たちだけなのです。

CNNはある調査を実施し、たとえネイティブでも、異なる文化で使われている英語を理解することが困難であるということを明らかにしました。

その後、CNNでは多くの人が知らない単語やフレーズに、字幕や注釈をつけるようになりました。

どのような感じか、このビデオの33秒目あたりからご覧ください(クリック)

多くの方が、僕の話す英語は完璧だと思っています。でも、僕が完璧に話せるのは、「僕が知っている英語」です。

僕の知らない地域、文化の英語の場合、単語、言葉使い、発音が異なるため、自然には話せません。

そんな時は、僕もあなたのようにスムーズに自然に話せるようになるために勉強しなければなりませんし、誰かの助けが必要だったりします!

だから、

英語を完璧に話せているかどうかなんて、悩む必要ありません。

「完璧に話せなかった」なんて、がっかりしなくていいのです。

僕だって英語を完璧には話せないのですから!

「真似したい人」を決める

世の中には数え切れない種類の英語があります。では、どの英語をどう学べばいいのでしょうか?

たくさんの異なる文化や情報源から英語を学ぶと、いろいろな英語が混ざり合ってしまい、誰が聞いてもあなたの英語は少しおかしく感じてしまいます。

僕が初めて学んだ日本語は、教科書の日本語でした。

日本で初めて住んだ大阪で学んだのは、大阪弁でした。

アメリカでできた日本人の友達から学んだのは、標準語でした。

そして、たくさん時を共にしている妻から学んだのは、妻の話し方でした。

結果、

僕の日本語はいろいろな日本語が混ざり合っていて、かなりおかしく聞こえると思います!

僕みたいにならないように、あなたにはお気に入りの英語のスタイル1つだけに絞って、それを真似しながら学んで頂きたいです。

映画やポッドキャストで、そのスタイルの英語を使っている人を探して、その人の話し方を学んでみてください。

そうすればいつの間にか、その人のような英語が自然と身につき、その人みたいに話せるようになります。

どんな英語がいいでしょう?

あなたが一番好きな英語です。

それでは、あなたに質問です!

誰の英語が好きですか?

英語を話すとき、誰のように話したいと思いますか?

以下のコメント欄でシェアしてください!

あなたのコメントを楽しみにしています!

アーサーより


Tags


You may also like

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  1. 僕はArthurの英語は好きです
    Youtubeみているときに自然とArthurの英語を真似したいと思いました!

  2. Hi, Arthur

    You are so honest person.
    I am quite new commer and I really enjoy your
    article. Thank you!

  3. Thank you Arthur,
    My imaginary people whom i proud of speaking is my fostfamily.
    When i stayed in Canada, my hos tfamily talked me much to understand.
    they gave me good gesture and new conversation with their relaxing time, daily situation they could help me occasionaly and good enough to communicate well..
    and their talking way is my basement, in writing and talking, either still yet.
    I appreciated for them so such creates me like this, coz now i dont realize any torture in writing and expressing me in English.^^

    but i sometimes confused the way i want to express is how it pressed confusing- yeah, little wrong that i say and i express, but i smoothly create to say something. many inputting are underneath up to now by my own effort, thought i cant understand why i incoreectly say thether if i want and i output confidently.

    so many different english is here in america, you say.

    thank you.

    sorry, so small characters are mixed indifferently and i miss to understand some words meaning, absolutely
    but i cant afford correcting in time.

    I appreciate you all of members who share and connect with ours.
    i hope you enjoying our readings and share and study so great much in each of us!

    Ellie

  4. Hi Arthur !

    Excuse me.
    It’s strange English today, too.

    Your column of this time was so interesting unusual.
    I’m feeling the same thing, too.
    Thank you for giving me a motivation about how I do communicate.
    And you gave to lift up my motivation for learning English.

    By the way,
    My most favorite movie is …..”Back to the future”.
    Also Sound of music.
    These gave an impression to change in my mind of my life.

    I like the way of talking like Mrs.Dome Julie Elizabeth Andrews.
    She was softly and lovely speaking in this movie.
    But, I’m not a lovely man. lol
    So, I can’t imitate her.
    For that reason, I’ll imitate Michael J. Fox was in the movie.
    It’s older than now.
    Oh, I need to watch the movie again !!
    See you !!

  5. Hi Arthur,

    それがフレーズになると意味がわからなくなってしまうのです. - 実に同感です。

    アメリカ48州回ってIndiana州に落ち着きました。と言うのは英語の発音が一番分かりやすかったからです。
    ここMidwestは他州のアナウンサーが発音を直しに来るほどアメリカで言う標準語を話すところで、南部から上がってくると本当にびっくりします。それこそフレーズが分からなくても単語が聞こえます、そうすれば夫に意味を聞くことが出来ます。今でこそ南部訛りも随分聞き取れるようになりましたが当時は南部訛りで聞こえたとうりに言ってもまったく夫には意味不明でした。日本語には発音の上がり下がりで意味が変わるのはありますが音は変わらないので訛りで意味が分からなくても聞けば意味はすぐに分かります。米英語は発音も物の名称、意味も多民族な分膨大な数になって学ぶほうは大変です。Arthur の言うように誰かの真似は私も試した事がありましたがその事すっかり忘れていました。もう一度じっくり好きな女優さんたちの映画を見てみます、それから名前を言います。
    それから私(たち)の日本語も完璧ではありません、なんとなく言っている事が分かるから聞き流しているのでは、と思います。

    いつも有難うございます。

    Yukiko

{"email":"Email address invalid","url":"Website address invalid","required":"Required field missing"}