日常会話で「Let’s enjoy」というフレーズを使ってはいませんか?
どっからどう見ても正しい英語...に見えるかもしれませんが、実はネイティブにとっては違和感のある表現なのです。
その理由は、日本語と英語の根本的な性質の違いにあります。
今回は「楽しもう!」のより自然な英語表現を身につけながら、
日本人が不自然な英語を使ったり、英語ネイティブが不自然な日本語を話したりする大きな要因についても学びましょう!
目次
動画レッスン
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今回の動画で紹介したこと;
これでスッキリ!丁寧?カジュアル?英単語を見分けるコツ【日本人が間違えやすい英語】
→ https://youtu.be/lkcIGjXqKK8
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音声レッスン
テキストレッスン
英語で「楽しもう!」と言おうとして、「Let’s enjoy!」と言っている日本人の方をよく見かけます。
一見すごくシンプルで正しい表現に見えますが、実はネイティブスピーカーにとって、この表現はちょっと違和感があるんです。
なぜ「Let's enjoy!」が不自然なのか
「Let's enjoy!」を英語にすると「を楽しもう!」のような意味になります。
ん?「を」の前に何か必要だよね?と思ったそこのあなた、その通りです!
「enjoy」は目的語を必要とする他動詞です。
つまり、何を楽しむのか、その対象を後ろに入れないといけないのです。
それがないと文が不完全に感じてしまいます。
日本語と英語の性質の違い
英語は「低コンテクスト言語(Low Context Language)」と呼ばれ、文脈で意味を伝えることをあまりしないため、主語や動詞や目的語を文章の中で明確にしないといけません。
一方で日本語では文章によってよく主語や動詞や目的語を省略し、文脈で伝えようとする性質があります。
例えば:
英語「I like music. Everyday I listen to it. I listen to it on my commute.」
日本語「私は音楽が好きです。毎日聴いています。通勤の時に聴いています。」
上記のように英語では「I」が3つの文章全てにありますが、日本語では省略されていますね。
また、目的語の「it」にあたるものも、日本語ではありません。
この違いから、日本人が英語を話す時は色々な単語を省略しがちで、逆に日本語を勉強している英語ネイティブは余計な単語を入れがちなのです。
今回の「Let's enjoy」に関しても、英語では省略されてはいけないものが省略されてしまっているということなのです。
意味が伝わる正しい言い方は?
先ほどお伝えしたように、「Let’s enjoy.」だけでは文として不完全なので、
必ず「Let’s enjoy 〇〇」のように後ろに目的語を入れる必要があります。
例えば:
・Let’s enjoy the event.
(そのイベントを楽しもう)
・Let’s enjoy our time together.
(一緒に過ごす時間を楽しもう)
気持ちが伝わるより自然な言い方
また、「Let’s enjoy!」が不自然な理由は、もう一つあります。
それはそもそも「enjoy」という単語が、少し堅い印象を与えるからです。
Let’s enjoy the party.と言うとまるで「パーティーをお楽しみくださいませ!」と言っているようなニュアンスになります。
カジュアルな会話では、以下のようなもう少し軽い表現が合っています。
・Let’s have fun!
(楽しもう!)
・Let’s have a good time!
(楽しい時間を過ごそう!)
これらの表現は、友達や仲間と一緒に何かを楽しむときにぴったりです。
まとめ
・「Let’s enjoy」では他動詞なのに目的語が抜けていて不自然
・後ろに「楽しむ対象」である目的語を入れる必要がある
・「Let’s have fun!」「Let’s have a good time!」などの方がカジュアルで日常シーンに合っている
今回学んだ実用的な英語表現は、日常会話で役立つこと間違いなしです。しかし、いざ外国人と実際に話すとなると、思うように言葉が出てこないこともありますよね。
そんな時に役立つのが、実際に使える英語力を身につける方法です。
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