英語で「お茶しよう」ってどう言うのが自然か知っていますか?
直訳の「Let’s have tea」と言う表現は、ネイティブからすると実はちょっと違和感があるんです。
その理由には英語を話す上でとっても大事なポイントが隠されています。
今回の動画では、そのポイントと、ネイティブスピーカーが実際に使う「お茶しよう」の自然な英語表現をご紹介します。
目次
動画レッスン
音声レッスン
テキストレッスン
友達と軽く話したいなって時、日本語では「お茶しよう」ってよく言いますよね。
英語圏の文化でも同様に、ランチやディナーより軽く済ませたい時には、飲み物だけ飲みながらちょっとだけ話すことはあります。
では「お茶しよう」は英語でなんと言うのでしょうか?
実は「Let’s have tea.」とか「Let’s drink tea.」のように、teaという単語をつかうことはほぼありません。
なぜteaじゃないの?
「お茶」は英語で「tea」だし、西洋でも「tea」を飲む文化はありますよね。
しかし、辞書で見ると同じ意味でも、実際のメッセージやイメージは異なることが多いんです。
英語は単純に日本語を翻訳するものではなく、頭の中のイメージや気持ち、情報を相手に伝えるためのツールです。
そのため、自然な英語を話すには、単語の意味ではなく、その背後にあるメッセージに注目することが重要です。
「お茶しよう」のメッセージ
日本語の「お茶しよう」は、必ずしもお茶を飲むことだけを指すわけではありませんよね?
むしろ、軽い食事や会話を楽しむための誘いとして使われることが多いです。
つまり、このフレーズが持つ本質的なメッセージは、「一緒にリラックスした時間を過ごそう」ということなのです。
「Let’s have tea.」のメッセージ
「Let's have tea」の後ろに隠された、西洋の歴史的背景を見てみましょう。
実は西洋、特にイギリスでは、アフタヌーンティーという上品でフォーマルな文化があります。
そのため、「Let’s have tea.」というフレーズは、カジュアルではなく、ドレスアップして高級な場所で高価な紅茶やケーキを楽しむという、少し格式の高いイメージを伴っています。
代わりにカジュアルなニュアンスを出したい時には「tea」ではなく、「coffee」が使われることが多いです。
なぜcoffee?
では、なぜ「tea=フォーマル」「coffee=カジュアル」といったイメージが広がったのでしょうか??
実は、お茶は西洋では比較的新しい存在です。
昔は西洋では主にコーヒーが飲まれており、コーヒーハウスはアイデアを共有し、仕事をするための社交場でした。
しかし、コーヒーが普及し、安くなると、上流階級の人々は、コーヒーハウスで貧しい層の人々と交わることを嫌がるようになります。
そこで、富裕層が注目したのが「tea」です。
当時、茶はヨーロッパにとって新しいものであり、非常に高価でした。
その結果、一部の裕福な人々はティーハウスを開くようになり、貧しい人々はコーヒーハウスに残りました。
このような背景から、「Let’s have tea.」は、上流階級的でフォーマルなニュアンスを持つ表現となりました。
一方で、コーヒーは仕事を進めたり、軽い会話を楽しんだりするシンボルとなったため「Let’s have coffee.」はカジュアルな誘いとしてよく使われる表現になったのです。
他に使える言い方
Let’s have coffee.以外にもネイティブがよく使う言い方はいくつかあります。
例えば動詞haveを他のものに置き換えて、
haveよりカジュアルな’get’や、もっとカジュアルな’grab’を使うこともできます
また、「少量」であることを表す’a’や’some’を入れると、さらにカジュアルなニュアンスを表現できます。
・get some coffee
・get a coffee
・grab some coffee
・grab a coffee
文章にすると以下のようになります。
・Let’s get coffee!
・Let’s grab coffee!
・Let's get some coffee!
・Let’s grab some coffee!
・Let's get a coffee!
・Let’s grab a coffee!
・Wanna get some coffee?
・Wanna grab some coffee?
また、まだ相手のことをよく知らないため、丁寧な言い方にしたい場合は以下のように言いましょう。
・Would you like to get some coffee?
・Would you like to get a coffee?
・Would you like to grab some coffee?
・Would you like to grab a coffee?
第三者に誰かとお茶したんだということを伝えたい時は
・My friend invited me for coffee.
・I got coffee with a friend yesterday.
・I met a friend for coffee yesterday.
のように言ってみましょう。
まとめ
「お茶しよう」と言いたい時、英語で自然に伝えるには「tea」ではなく「coffee」を使った方が良い場合が多いです。
これは、文化や飲み物に対するイメージの違いに由来しています。今回のように英語を学ぶ時には、単語の意味だけでなく、その背後にあるメッセージや文化的な背景も理解することが大切です。
今回紹介したフレーズや動詞を活用して、自然な英会話を楽しんでみてください!