There isについて説明した過去の動画で「There are many people there.」という例文がありました。
ん?「there」が2つあっておかしくない?と思った方、
実はこれネイティブも使う自然な文章なんです。
thereがなぜ二つあるのか、それぞれの正体と、使い方の注意点を説明してみました!
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「There are many people there.」という文章を見て、
ん?「there」が2つあっておかしくない?と思った方、実はこれネイティブも使う自然な文章なんです。
thereがなぜ二つあるのか、それぞれの正体と、使い方の注意点を解説します!
なぜ「there」が二つあるの?
I like Yokohama. There is a Chinatown there.
I like Osaka. There is a Chinatown there.
Tokyo is a big city. There are many people there.
これらの文章に「there」が二つ入っている理由、それはズバリ、
見た目は同じでも、それぞれ違う単語だからです!
これもまた、英語はただ単語の意味を覚えるだけでなく、ネイティブの感覚も身につけないといけない理由ですね。
数学のように単語を正しい順番に並べることではなく、頭の中のイメージ・気持ち・情報、いわばメッセージを相手に伝えることが英語の重要なことです。
それぞれのthereの正体
1. 一つ目のthere
There are many people there.における一つ目のthereは、ただの代用語です。
この単語に意味があるわけではなく、文法的に必要なだけなのです。
There is a man outside.のthereと同じですね。
2. 二つ目のthere
これを理解するために、まずThere is a Chinatown in Yokohama.を三分割して考えると、
There (代用語)/ is a Chinatown(説明) / in Yokohama(場所).
のように「代用語・説明・場所」の順番になりましたね。
そこにThere is a Chinatown there.を当てはめてあげると、
There (代用語)/ is a Chinatown(説明) / there(場所).になります。
つまり、二つ目のthereは場所を表す言葉なのです。
日本語の「そこ」と同じ意味ですね。
注意点
上記を知っている方でも、まだ不自然な表現になることがあります。
例えば In Yokohama, there is a Chinatown there.のような文章は、ネイティブでさえもたまに言ってしまうこともあるのですが、違和感があります。
その理由は、また分割してみると明らかになります。
In Yokohama(場所),/ there(代用語)/ is a Chinatown(説明) /there(場所).
気づきましたか?場所を表す部分が2つもあるんです。
日本語で言うと「横浜には、そこには中華街があります。」と言っているような感じです。不自然ですよね。
なので、「in+場所」が文章に入る場合は2つ目のthereは使わないのです。
2つthereを使うのは「in+場所」がない場合のみです。
まとめ
There are many people there.における2つのthereは、それぞれ違う単語なので違和感はないです。
1つ目は代用語、2つ目は場所を表す言葉です。
しかし、「in+場所」が文中にあるときは場所の情報が繰り返しになってしまうので、
2つのthereは使えません。