先週の木曜日に、新宿にあるサンマルクカフェにいました。とても賑やかで、クロワッサンのいい香りと共にBGMではジャズが流れていました。
しかし突然、変な声が聞こえてきました。
後ろにいた、個人レッスンを教えている英語の先生の声でした。英語を教えているというか、英語でおしゃべりしていました。
生徒さんが質問したら、先生は5〜10分ほど話し続けていました。
残念。
その時に、僕はずっと聴きながら、日本人によくある勘違いに気づきました。
多くの方々は英語力を伸ばすために、ネイティブと話すことが一番大事なことだと思っています。
なぜなら、ネイティブは自然に、感覚で英語を使っているからです。ネイティブと話すことによって、その英語の「感覚」を身につけられる可能性が高いです。
それを身に付けられると、あなたも自然に考えずに英語がすらすら出てくるようになります。
ではネイティブに英語を教えてもらうために、どうすればいいのでしょうか?
一番効率的で刺激を受ける方法は外に出て、リアルで外国人と話すことですが、
カフェなどでの個人レッスンが最近流行っています。
あなたのニーズに合わせた、近くにいる英語の先生を見つけるために、「英会話NOW」をオススメします。
しかし、ネイティブの先生が見つかったとしても多くの場合、問題があります。
この問題のせいで僕も日本語のマンツーマンレッスンを4年間受けても、ほとんど話せないままでした。
レッスンの時に
ドラマやニュースについて楽しく話しながら、先生に自分の言い回しや文法を直してもらったりします。
先生が質問してあなたは答えます。毎回英語をたくさん学んでいる!
ようですが・・・
なぜか、上達はあまり実感できません。
会話の話題が変わらなかったり、同じことを間違えたりします。
前回学んだポイントをほとんど忘れてしまいます。
一体なぜネイティブと話すにもかかわらず、自分の英語力が伸びないのでしょうか?
「自分が悪いのかな?ネイティブに教わらないなら英語を学ぶ意味があるのかな?」と思いかけてしまいます。
ご安心ください。
問題はあなたにはありません。
実は、ネイティブから英語を教わるからといって、英語力が必ずしも伸びるわけではありません。
特定な方法で教わらないと、レッスンをどれだけ受けても自分の英語力が行き詰まり、英語をスムーズに話すという夢を叶えられなくなってしまいます。
ではその方法とは?
今回のコラムでご紹介します。
ネイティブから教わる時によくある問題や、楽しみながら英語をスムーズに自然に話せるようになるためのコツをお伝えします。
これからのレッスンはもう行き詰まることなく、毎回笑顔でレッスンを受けることができます。
目次
弱みが強みなり
ネイティブから英語を楽しく効率的に学ぶガイド
「ネイティブは話す方が上手で、日本人は教える方が上手」と言われたことがあるかもしれません。
実はある意味、合っています。ネイティブは日本人と全く違う風に英語を学んだのです。
生まれてから、自然な環境で英語を無意識的に学んでいました。
論理的ではなく、「感覚」で学んだわけです。
問題は、個人レッスンは英語を論理的に教える環境だということです。
つまり、レッスンの時に多くのネイティブは「感覚」ではなく、「理論」から英語を教えようとしてしまいます。
でも自分で使っている英語はそこにありません。また英語の細かいところをうまく説明できません。
日本人の先生方は英語を元から「理論」で学んだので、細かい質問に答えることができます。
でも英語をスムーズに自然に話せるようになるために、ネイティブの「感覚」を身につける必要があります。
そのスムーズに話せるようになるための「カギ」である「感覚」を、日本人の先生は教えることができません。
ネイティブの先生だけからその「カギ」を学べます。
ただ、その「カギ」をあなたが引き出す必要があります。
従来の英語学習は「理論」に基づいているので、どうやってその「感覚」を引き出して身につければいいのでしょうか?
ネイティブの先生から英語を教わる時によくある問題と、「感覚」を引き出して教わる方法を学びましょう。
ネイティブは単語の細かい意味を説明できない
多くのネイティブは、単語の意味や自然な使い方の説明があまり上手くありません。
たとえば、
英語で感動を伝える時に使う「man!」という単語があります。
Man! This food tastes great!
Man! I love Tokyo!
ではネイティブの先生に
What does “man” mean?
と聞くと、どう答えられるのでしょうか?
Well, umm… That’s… I don’t know. We just use it by sense.
説明はそこまでにしか過ぎません。
問題は先生がわからないわけではなく、自然に使っているからです。
問題はあなたがする質問の仕方です。先生に論理的に考えさせるのです。
単語は論理的な「意味」ではなく、感情的な「イメージ」や「感覚」です。
単語の基礎的な意味を捉えるために、「コトバの本質」の感覚を得られる質問が必要です。
「What does _____ mean?」または「How do you use ______?」という論理的な質問ではなく、
How do you feel when you use ____?
What do you picture in your mind when you use ___?
と聞きます。
使い分けもそうです。「What’s the difference?」と聞く代わりに、こう質問します。
How is the feeling of these sentences different?
そして同じ形の例文をあげて、使い分けが知りたい単語を入れます。たとえば、
How is the feeling of these sentences different?
I just want to go home.
I only want to go home.
こう質問されたら、ネイティブは感覚を意識して自然に説明できるようになります。
あなたも、英語の意味だけではなく英語の「感覚」も身につけるので自然に使えるようになります。
ネイティブは実際に話している英語を教えないこともある
少しびっくりするかもしれませんが、多くのネイティブは英語を教える時に、
実際に使っている英語と違う英語を教えてしまいます。
クリスはアメリカのマサチューセッツ州出身のネイティブです。大学を卒業して社会に出たクリスは日本で見かけるネイティブとなんら変わりはありません。
僕はクリスと話していたある日に、こう聞きました。
「クリス、観光客を見かけて話しかけたいなと思ったら、どうする?」
クリスはこう言いました。
「まぁ、取り敢えず、どこから来たのって聞いてみるかも。」
その時、僕は知らない人に「どこから来たの?」と聞くのを想像したらとてもおかしいと感じました。ですからクリスにこう言いました。
「クリス、本当にそう言うと思ってる?いきなり質問する?」
クリスはその場面を想像して、遠くを見ました。
「まぁね、その前に注意を引くためになんか言っとこうかな。」
クリスは自分の英語を意識して話していなかったので、実際に聞かれても自然な言い方を伝えられなかったです。
ではどうやって、ネイティブが実際に使っている英語を教えてもらえるのでしょうか?
場面を詳しく説明して聞くのがオススメです。
When you (場面)what do you do?
気持ちを伝えたい時に、
When you feel (気持ち), what do you say?
先生は自然な英語を教えるのですがきっと、必要なことを見逃してしまいます。なので先生が答えたらさらにこう質問します。
たとえば、
A: “When you see a friend you haven’t seen for a long time, what do you say?”
B: “We say ‘long time no see!’”
A: Do you say anything else?
B: Well, I guess we also say “Hey (their name)! How’ve you been?!”
こんな風に質問すると、多くのネイティブの先生が見逃してしまう基礎的な英語を学べます。
ネイティブは、あなたに必要なことを教えない
残念ですが、自分の仕事が「話したり説明したりする」ことに過ぎないと思っているネイティブが少なくありません。
そのため、先生がレッスンプランを用意することがかなり珍しいです。
しかし具体的な目的に絞らないと、自分の英語が行き詰まったり、モチベーションがなくなったりして、自分の夢を叶えられなくなります。
ですから最初から先生に自分の学びたいことを細かく教える必要があります。
そうしないと、様々なフレーズや文法をバラバラに学び、気が散ってしまい実際に使えるようになりません。
あなたの英語を学ぶ目的が分からないという方は、こちらのツールをご利用いただけます。
毎回のレッスンで先生とあなたの学びたいことを細かく説明すると、先生はあなたの目的に合わせて英語を教えてくれます。
1つのトピックに集中するので自分の上達率がびっくりするほど早くなります。
まずは、あなたに合っている先生が必要
以上の点を気にしても、英語をうまく教えられない先生がいます。
でも心配しないでください。
「英会話NOW」では、あなたに合った近くにいる先生が見つかるはずです。
先生のプロフィールを確認できる上、レッスンを予約する前に気軽に連絡できるのであなたに実際に合っているかどうかすぐにわかります。
先ほどご紹介したコツや「英会話NOW」の活用で、あなたの英語があっという間にスムーズにでてくるはずです。
意味だけではなく、ネイティブが使う感覚がわかるのです。
そこで教室と限らず、リアルでも外国人とスムーズに話せるようになります。
I support you!
アーサーより
Howdy, Arthur?
で、I just want to go home と I only want to go home の違いが・・・。気になる~。何となくわかりますが、帰りたい気持ちの強さの違い? just は帰りたい理由は言いたくない? only はそれ以外の目的がない場合だよね。 あ~イライラ。 Ha, ha.
目から鱗の、本当に的をついた情報でした! ようやく英語のスピーキングが上達しない理由が分かりました!これから意識してやって行きたいと思います。アーサーありがとうございました!
今度は、ライティングでは結構スラスラ書けるのに、スピーキングでは言葉がつまって中々出て来ないのはなぜか、その辺のところも教えて下さい!