9月 26

3回「◯◯」すれば、必ず成功する!

「Are you ready? Let’s do this!」

準備はいい?よし、じゃあ行こう!

僕は、ものすごくジメジメしたある夏の日、生徒のミカさんと明治神宮の入り口にいました。鳥居を抜け、静かな森に入った僕たちを、木々が暑さから守ってくれました。

「So, do you remember what we’re going to do today?」

今日何するか覚えてる?

「Yes, I will talk to foreigners.」

うん、外国人に話しかける。

ミカさんのレッスンをスタートしてから、2ヶ月が経ちました。3ヶ月目に入ると、今度は今まで学んできたことを実践します。実践の日に向け、ここ2週間スカイプでたくさん練習してきました。

 

観光客に何て話しかける?

Hey there, would you want me to take your photo for you?

神宮までの道すがら、僕たちはこのフレーズを何回も繰り返しました。

到着して、辺りを見回してみると、

観光客の集団がいる!

・・・。

あ、カップルだ!

・・・。

話しかけやすそうな観光客を見かける度に、僕はミカさんに「Talk to them!」と声を掛けたのですが、ミカさんは一歩もその場を動けず、なかなか話しかけることができません。

ミカさんはとても緊張していました。僕も緊張しました。

しばらく経ってから一旦座って落ち着き、僕たちはもう一度練習しました。

「What are you going to say to the tourist?」

観光客に何て話しかける?

Hey there, would you want me to take your photo for you?

 

オッケー!もう十分練習したし、絶対できるよ!

と僕はミカさんを励ましました。

ミカさんは神殿の前まで行って辺りを見渡しながら、話しかけることができそうな観光客を探しました。

写真を撮ろうとしている観光客を見つけては少し近づき、でも結局その場に立ちすくんだままです。自撮りして去っていく観光客が目の前にたくさんいるのに、やっぱり話しかけることができません。

 

そんなことを繰り返しているうちに、10分が経過しました。

ミカさんは戻ってきて、僕と目を合わせずに座りました。

カバンからお茶を取り出して、一口飲んで息をつき、少しだけ僕と話しをしました。でも、彼女の意気消沈した表情に、いつもの笑顔が戻ることはありませんでした。

結局、ミカさんは外国人に話しかけることができなかったのです。

どうしてだろう?

正直、僕はとても驚きました。1年以上、生徒さんたちとこの「英語を学ぶだけではなく、実際に使えるようになるためのエクササイズ」を実践してきた中で、ミカさんのケースが初めてだったからです。

例えば、生徒の公平さんは鎌倉で観光客に写真を撮ってあげました。

禅壮さんも浅草で実践しています。

では、ミカさんには、一体何が起こったのでしょうか?

 

実際、ミカさんの英語力は公平さんや禅壮さんより高く、僕とのレッスンの時にはいつも楽しくて面白い話をしてくれました。

 

実は、彼女の中にある「あること」が、あの日一歩踏みだすことを妨げていたのです。その「あること」は、英語を学んでいるほとんどの日本人が持っています。

打ち勝てなかったのは「恐怖」

あの日、ミカさんは何よりも「恐怖」を感じていました。

間違えること、

相手に怒られること、

失敗すること、

全てが怖かったのです。

ミカさんが学生時代に学んだ英語は、間違えずに良い点を取ることが目的でした。卒業後に継続して学んできた英語は、「1つだけの正しい言い方」のインプットばかりでした。

ミカさんは「失敗することは悪いことであり、恥ずかしいこと。失敗は避けなければいけない。」という考えが染みついた環境で育ってきました。そして、これはミカさんに限らず、多くの日本人に根付く考え方です。

深く根付いた「失敗することへの恐怖」が、ミカさんの英語を学ぶだけではなく、実際に使って外国人と話せるようになる「コネクター」になる道を阻んだのです。

 

でも失敗することに恐怖を抱くのは、ミカさんや日本人だけではありません。

日本語を勉強していた頃の僕も、長い間この恐怖を持ち続けていました。なので、日本人のネイティブとなかなか話せるようにならなかったのです。

成功するためには、失敗しなくてはいけない

以前別のコラムで、「英語を間違えることは、逆にとてもいいこと」だとお伝えしました。

でも、その後更にたくさんの日本人に英語を教えてきて、失敗することは「良い」だけではなく、英語を自然に話せるようになるためには「絶対に必要」ということを確信しました。

失敗することを避けているばかりで、なぜそこに立ち向かっていかないのでしょうか?

 

失敗は変化をもたらしてくれる

失敗することで得られる最も大事なことは、「立ち止まって考えさせてくれる」ということです。何かをやってみた結果が悪かった場合、あなたはきっと自分にこう問いかけます。

「何が悪かったんだろう?」

「何でそうなったんだろう?」

「どうやって変えればいいんだろう?」

 

気づいた部分を改善して、また挑戦してみます。もう一度失敗した場合、今度は別の問題にフォーカスします。

失敗は、自分の行くべき方向性を調整してくれる、絶好の機会なのです。

でも、もし失敗しなかったとしたら?

失敗がないと、自分のやっていることの方向性や、やっていること自体をあまり気にしません。

でも、方向性が正しいかどうかを把握せずに、どうやったら正しいことができるのでしょうか?

失敗を恐れる多くの日本人は、教科書を買って問題に答え、それが満点だと「英語を学んでいる!」と感じます。でも、実際に外国人に英語を使おうとすると・・・何も言葉が出てきません。近づいて話しかけることすらできません。コネクターになるには程遠いところに、いつも立ち止まっています。

英語を間違えないと話せるようにならない

英語を間違えたら、外国人にどう思われる?

ここで、ミカさんの話に戻りましょう。

ミカさんは、英語を間違えることや、相手に通じないことをものすごく恐れ、結局何もできませんでした。

もしあの時、観光客になんとか話しかけたけど、結果的に英語が通じなかったとしたら、ミカさんは相手にどう思われたでしょうか?

 

少し想像してください。

あなたはニューヨークのタイムズスクエアにいます。ビルを彩る鮮やかなライトが眩しく、人で溢れ、屋台から美味しそうな匂いが漂っています。

写真を撮ろうとしたら、誰かに話しかけられます。相手は日本語で話そうとしているのですが、何を言っているのか全然わかりません。相手はあなたのカメラを指差し、更に何かを言っているのですが、やはりわかりません。あなたは「あ、だいじょうぶです」と断るしぐさをし、相手はどこかへ去って行きました。

「なんだったんだろう?」と、その直後は少し不思議な気分になりますよね。でもそのあとどのくらい、話しかけてきた人のことを考えますか?

多くの人はまた旅行気分にに戻り、たくさん楽しみながらいろんな経験で記憶を塗りかえていきます。あなたはきっと、さっき話しかけてきた人のことを10分も覚えていないはずです。

相手が外国人の場合も同じです!最初は恥ずかしくて不思議に感じるかもしれませんが、相手はすぐに何があったか忘れるはずです。

もし相手が忘れなかったとしても、あなたはその人に二度と会う必要がありません。あなたを立ち止まってじっと見ている人なんて誰もいません。たとえ失敗したとしても、5分も待てば失敗しなかった時間に完全に戻ります。

あなたの失敗を覚えているのは、あなただけです。

あなたはもう一度、ゼロからチャンスを掴むのです。

 

失敗は3回

永遠に失敗し続けることはありません。失敗を振り返り、悪かった点、改善方法を考えさえすれば、その後はどんどん上達していきます!

IU-Connect(ユーコネクト)のWebサイトでは、あなたが学びながら実践できる「知らない人に話しかける方法」「道案内」など、様々なガイドを掲載しています。

経験上、僕のガイドを読んで実践した場合、成功を実感するまでに3回は失敗すると思います。

はい、その通りです。たった3回失敗するだけで、成功を手にすることができるのです。逆を言えば、成功するためには必ず失敗を経験しなければなりません。

1回目、2回目、3回目に、何が悪かったか、何を改善すればいいのか考えることに集中すれば、4回目からはきっとうまくいきます。

生徒の公平さんの体験談からも、失敗することの大切さがわかると思います。

 

あなたが成功するまでには、たった3回の試練しかありません。

この3回をやってみるだけで、外国人と実際に話せるようになります。

 

失敗することで失敗を取り除き、成功を手に入れられるのに、なぜ僕らはすぐにでも失敗しようとしないのでしょうか?

失敗を通して、一緒に成功しよう!

あなたに成功して欲しいです。英語を学ぶだけではなく、実際に外国人と英語で話せる「コネクター」になって欲しいです。

僕は日本語が話せるようになるまで、何回も数え切れないほど失敗しました。僕の生徒さんたちも、成功するためには、まず失敗しないといけません。

あなたも成功を手に入れるために、僕たちと一緒に3回失敗してみませんか?

最後に、あなたに聞きたいことがあります。

「英語に関するやってみたいことがあるのに、怖くてまだやれていない」ことはありませんか?

あなただけではありません。あなたと同じ恐怖を抱えて、一歩踏み出せない人たちがきっといます。以下のコメント欄でシェアしていただくことで、あなたはその人たちに「自分だけじゃないんだ!」という勇気を与えられるかもしれません。

あなたのコメントを楽しみにしています。

アーサーより

 


Tags

恐怖


You may also like

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  1. あなたの失敗を覚えているのは、あなただけです。
    あなたはもう一度、ゼロからチャンスを掴むのです。

    We don’t remember your mistakes.
    So, only you remember it.
    You will get in catch with another chance again.

    わたしはアーサーの文書を前述のように勝手に解釈しました。

    I’m feeling destiny of his explanation right now.
    私はいま彼の説明に運命を感じています。
    Actually, my English skill is like kindergarten.
    実は、私の英語のスキルは幼稚園児並です。
    And so, in fact I made a lot of mistake.
    ですから実際、沢山の失敗をしました。
    I’m nervous after English conversation every time.
    私は英会話の後は毎回後悔します。
    Sometimes I was so vexed I cried.
    時々、自分が情けなく悔しくて泣きます。
    I don’t mind it if I had shamed by myself when I was mistakes.
    私の失敗で私自身が恥をかくのなら何も心配はしません。
    Always I worry if my talking hurt someone.
    いつも誰かを傷つけないか心配です。
    I worried
    Do we not grow up if we experience such a mistake?
    我々はこんなミスを経験しないと成長できないのかと心配しました。

    But, one second everyone.
    でもね、みんなちょっと待ってください。
    Arthur taught me.
    He gave me a good advice.
    アーサーは私に成長するアドバイスをくれました。
    As he said to us, the most important thing is trying to help international people.
    彼が言った通り、一番大切なことは他の国の人たちを助けることに挑戦することなのです。
    We need to get good communication skill.
    We won’t need to get perfectly conversation.
    私達に必要なのはコミュニケーション能力であり、完璧な会話をすることではないのです。
    We can retry and we can do it.
    Let’s get started to our target!
    【 自己解釈でしか書いていないので、おかしな所は”こう書いた方がいいんじゃない?”って教えてください。 】

    Thanks to Arthur.
    I’ll try again and again.

  2. When i had flight for a first time, my neiiborhood seat women from taiwan, spoke to me and came out herself as she was a big fan of haruki murakami. She knows a reputtable and young translator who are strong in comanding beautiful taiwan language and english both. But, at the time, i was hard to listen enough to comprehensive her, for english speakings, not words but expressins she used is my new experiences, because that was my first experience that i had out of japan!! And, also i was afraid to do somthing out of routines ordinarlly…every day work at studies, readings, and piano lessons, on every works. so, i was halutioned my mind ,,,><

    Hey, ms and min-chu,
    I miss you sometimes when i read haruki in english, and read in my textbooks in english of haruki's radio program( about his literature, NHK launguage program). i have free time to read them so, i have my pace up to my reading.

    thanks you so much so later.

    and

    see you again if we could^^
    because i'm aiming to be a translater into English( English writer) if ever i can be.

    yeah, my precious memory…

    thanks so far your readings!!

    Ellie

{"email":"Email address invalid","url":"Website address invalid","required":"Required field missing"}