7月 18

「foreigner」を使ったらアメリカ人に怒られる理由

このたった一つの単語のせいで、

外国人に悪い印象を残してしまっていませんか?

 

外国人と英語で話して繋がりたいと思っています。

しかし、このたった一つの言葉のせいで、相手と距離感を作ってしまいます。

 

僕はこの言葉を初めて聞いたとき、

相手との距離感を感じたのです。

あなたもきっと、気づかずにこの言葉をいつも使ってしまっているはずです。

僕ははっきりと覚えています。

シアトルで日本人の友達と話していた時のことです。およそお昼の2時ぐらいに、大学のキャンパス内の芝生で座って話していました。笑ったり、冗談をいいあったりして楽しんでいました。

 

そしたら彼はいきなりこう言いました。

 

「Arthur, I’m so glad I made friends with a foreigner like you.」

(アーサーのような外国人の友達ができてよかったな)

 

そう言われて僕は礼儀正しく笑顔で「thank you」と言ったのですが、

本音は違いました。

その褒め言葉として言われたフレーズは、僕にとっては氷のように冷たく感じました。

表面では笑顔のままでしたが、心の中では友達との関係がだいぶ変わってしまったような感覚になりました。

 

なぜなら、友達は僕を「foreigner」と呼んだからです。

 

実は、「foreigner」という言葉は、日本語の「外国人」とだいぶ違う言葉です。

 

それってなぜでしょうか?

外国人と「foreigner」はかなり違う

「外国人」はよく使われる言葉です。島国の日本では、1つの人種である「日本人」が基準です。(ちなみに、「日本人」は意外と多様性のあるグループです。また後日詳しくお伝えします。)では基準である「日本人」とは違う人は当然「外国人」として見なします。悪い印象ではなく、普通の言葉です。

 

ですから英語で話している時、会話でよく「外国人」と言いたくなります。辞書で調べると、「外国人」は英語の「foreigner」に当てはまります。

 

「外国人」はよく使う便利な言葉だし、外国人は英語で言うと「foreigner」になるから、「foreigner」はどんな状況でも日本語と同じように使えるよね?

 

違います!!

 

英語と日本語の言葉はそれぞれ、異なるイメージや感覚があります。このイメージや感覚を「コトバの本質」と呼びます。辞書で調べる英単語の意味は日本語の意味とほとんど一緒なのに、必ずしも印象とイメージが一致するわけではありません。

例えば「わたし」「あたし」「わたくし」「俺」「僕」は完全に違う言葉のように聞こえますが、英語に訳すと「I」しかありません。英語と日本語の意味は一緒ですが、ニュアンスやイメージが全く違うのです。

 

では「foreigner」は「外国人」とどう違って、印象の悪い言葉になってしまうのでしょうか?

 

「foreigner」のコトバの本質

アメリカは、もともと移民の国で、諸国の人々が集まって交流している国です。その多様性を重視して大切にしています。ですから「なに人?」という質問に対して、相手の(または祖先の)出身地で呼びます。

僕の場合、父の家族はギリシャ系です。ですから僕は「greek American」と呼びます。

アメリカに住んでいるドイツ生まれドイツ育ちの日本人は「German」と呼びます。

 

では出身地ではなく、アメリカ人はどんな時に「foreigner」を使うのでしょうか?

 

相手がアメリカに属さないということを伝えたい時に使います。相手を受け入れず、距離感を作るために使います。とても冷たい印象になります。

あなたはきっと、日本に来る外国人を受け入れて仲良くなりたいはずです。しかし「foreigner」という言葉を使うと、相手との距離感を広げてしまいます。

 

外国人は「foreigner」と呼ばれるとどう思うのか

僕は、「foreigner」と初めて言われたとき悲しくなりました。

日本人は僕を「foreigner」と呼ぶと、僕は必ず距離を感じてしまいます。相手に受け入れられていないのかなと思ってしまいます。

 

でも僕だけとは限りません。

このサイトによると、多くの英語圏の方々は「foreigner」という言葉は距離感、孤独感、人種差別を促すと思っているようです。

来日する外国人が増えるにつれて、その外国人を受け入れて、お互いのことを知り合って、同じ人間として認め合うことが大事になります。

 

「foreigner」は問題ないと思っている外国人もいる

「foreigner」と呼ばれてもいいと言っている外国人もいます。

心からそう思っているはずです。

周りの人は軽く使っているし、悪いことではありません。

僕は最初に距離感があったのですが、相手にそのことを伝えることはしませんでした。細かすぎると思われたくなかったからです。からかわれたくなかったんです。ですから言われても無視していました。するといつの間にか慣れてきました。

でもまだ心の中で、その距離感が残っています。無意識的に、日本人に受け入れられていない印象を受けます。

 

きっと、違う言い方があります。

 

一緒に言葉で外国人を受け入れましょう!

「foreigner」と使って、相手との距離感をわざわざ作る必要はありません。

多文化を受け入れられます。

外国人とつながることができます。

 

よりいい印象を残す英語を使いましょう!

「foreigner」の代わりに、

「international person」を使いましょう!

 

「international」(国際)という言葉は、とてもいいイメージがあります。おしゃれで、旅行、ワクワクの気持ちでいっぱいな言葉です。ぜひ「foreigner」の代わりに、「international person」を使ってみてください。

 

相手を「international」と呼ぶことによって、相手の文化を認めて、受け入れて、より深くつながることができます。

 

日本へinternational peopleを歓迎しましょう!

 

世界はどんどん繋がっていく

そんな革命に参加したいと思いませんか?

下のコメント欄でこのメッセージを書いてください。

「I will welcome international people!」

あなたのコメントを楽しみにしています!
アーサーより


Tags

foreigner, 国際, 外国人


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  1. カナダに観光に行った時、道を聞かれました。
    それで、I am a foreigner.と答えました。
    間違っていますか?

  2. あなたの記事はとても素晴らしいです。
    私は今外国人に囲まれた環境で仕事をしていますが、今度からはinternational personを使いますね!この記事にあるコトバの本質が日本人が英語を上手く話せない理由かもしれませんね。偶然見かけた記事ですが、感激しました。ありがとう!

  3. I will welcome international people!
    アーサー!とても大切な事を教えてくれてありがとう!!!

  4. I used to this word a lot of times because I thought that’s little bit rude what is ask someone’s roots, birthplace and nationality.
    That’s a personal question, right?? We shouldn’t do that. That’s why we are Japanese. But we have to change our mind like international people.

  5. Wow~! I’ve worked in American company for 4 years and thought I could speak English fluently but I didint know the word “International person”. That’s very new to me.
    Thank you so much for your sharing 🙂

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