3月 13

単語力・フレーズなんて関係ない!英語を自然に話せている日本人に共通する一つの特徴

英語でコミュニケーションをとるためには、
何が必要なのでしょうか?

単語や、フレーズをいっぱい学ぶことでしょうか?

一生懸命頑張っても、英語が全く話せない日本人がたくさんいる中、
英語をほぼ勉強しなくても流暢に話せる日本人がいるのはなぜでしょうか?

そこには明確な理由があります。

海外に住んだことがあるからではなく
頭がいいからでもない

実は、英語でコミュニケーションが取れている日本人は特別なスキルを使っているのです。
このスキルはきっと、英会話スクールやYouTubeでは教えていないと思います。
あなたもきっと、このスキルを学んだことがありません。

誰もわざと隠しているわけではありません。実は、英語がバリバリ喋れる日本人は意図せずにそのスキルを使っているのです。

そのスキルは、人間が持っている能力の1つであり、誰もが無意識に活用しています。
ですから、あなたもこのスキルを絶対に使えるようになり、英語をスムーズに話せるようになります。
嬉しいことに、日本社会で育ってきた日本人はこのスキルに長けているのです。

では、この「特別なスキル」とは?
「英語」と「英コミ」の違いの基礎となるスキルです。

英語って、言葉だけとは限らない

1971年に、心理学者のアルバート・メラビアン氏は革命的な研究を行いました。
彼は、コミュニケーションにおける言葉の力を実験したのです。

彼は研究員に、あるテーマに沿った話を、その話の内容とは違ったボディーランゲージ、ジェスチャー、声調で被験者に話しかけさせました。

例えば、「それいいね!」という言葉を、イライラした表情で、退屈そうな態度をしながら言ってみたり。

その結果は?

ほとんどの実験において、話しかけた言葉が表情、姿勢、声調などの非言語コミュニケーションと異なった場合、人は「言葉」ではなく「非言語コミュニケーション」から話の意味を捉えていました。

つまり、コミュニケーションがとれるかどうかは、非言語コミュニケーション次第なのです。

メラビアン氏はこのような実験を何度も繰り返し、「コミュニケーション」が3つの部分から成り立っていることを発見しました。

言葉(7%)
声調(38%)
ボディーランゲージ(55%)

 

そう、その通り。コミュニケーションにおいて、言葉が占める割合はたった7%だけなのです。

通常の英会話の割合しかし、多くの英会話スクールや家庭教師が教えていることの95%が「言葉」だけです。コミュニケーションの7%でしかない「言葉」にレッスンの95%を使っているわけです。不思議だと思いませんか?本来教えるべき、残り93%のコミュニケーションはどれだけ教えているのでしょうか?

いま私たちは、あなたがなぜ英語をまだ話せないのか?その原因を発見しました。

コミュニケーションの93%を読みとる – 共感

でも心配する必要はありません。この非言語コミュニケーションという、残り93%を理解するスキルはあなたのDNAに既に組み込まれています。そしてそれは、人間を構成している一部で、

「エンパシー(共感)」とよばれています。

エンパシーとは?
==++==
相手の感情を理解する能力
その感情とつながり、同時に経験する能力
相手の気持ちを理解することで、相手と自然につながる能力
==++==

エンパシーはスムーズなコミュニケーションのために最も不可欠な能力です。エンパシーは表面的な言葉ではなく、相手が実際に伝えたいことを理解する助けになります。

あなたも、友達が「元気だよ」と言っていたのに、相手の表情や姿勢を見て本当は元気ではないという本音がわかったという経験はありませんか?

これこそが、エンパシーのパワーなのです。

言葉以上に、あなたの表情、姿勢、声調などは言いたいことを伝えます。
だから、必要なフレーズはあなたが思っているよりずっと少ないです。

だから、「うまく話せるようになるまで」待つ必要なんてありません。
今こそ外国人と話す時です。

では、エンパシーをどのように活用して英語を学べばいいのでしょうか?

 

言葉ではなく、「感覚」と「イメージ」から学ぶ

残念ながら、ほとんどの場合、英語を学ぶときに言葉やフレーズだけを学びます。でも、それでは英語コミュニケーションの93%を学んでないと同じなのです。
言葉はきっと、辞書で書いてある意味だけではないのです。

「挽いたコーヒー豆を通ったお湯」の代わり「コーヒー」と言います。
「快適に歩くために足に履く物」の代わりに「靴」と言います。

特定のイメージや感覚をまとめたものが「言葉」であり、この言葉の基礎となっているイメージや感覚を僕は「コトバの本質」と呼んでいます。

相手の気持ちを理解して、コミュニケーションを取るためには、コトバの本質を学ぶ必要があります。

ネイティブに言葉の意味を尋ねるときに、
「これって英語で何ていうの?」とただ翻訳をお願いするのではなく、「こんな場面では、英語で何というの?」というように「具体的な感情やイメージ」を伝えながら質問してください。

「AとBってどう違うの?」ではなく「AとBって、使うときの気持ちはどう違うの?」がいいです。

これが、英コミを学ぶための第一歩です。

 

こんな考え方は一見不自然で難しいかもしれません。
今までの勉強法はだいたい
「Aは英語でBと言います。Cは正しくないです。」
「Dは英語でEと言います。Fは正しくないです。」

イメージや感覚は今まで重視されてこなかったのです。

でも、あなた自身、日本語でのエンパシーは誰にも教わらず、無意識にできるようになったのではないでしょうか。日本語でできるようになったのですから、きっと英語でもできるはずです。あなたは今すぐ、エンパシーを活用しながら外国人と話せるはずです。

 

言葉の間違えは気にしない

あなたは会話をしている時、相手の気持ちに影響されたことはありませんか?
例えば、あなたは喜びでいっぱいだったのに、相手はとても悲しそうで、声をかけたあなたも急に悲しくなったり。

私たちの気持ちは周りの人に伝わります。つまり、どんなに丁寧に話そうとしても、あなたが緊張していれば相手も緊張してしまいます。逆に、英語がどんなに間違っていとしても、暖かい心で話すと相手の心も暖かくなります。

僕もこれが原因で、初めて日本人に話しかけたときに本当に気まずくて辛かったです。
とても緊張してたのです!僕の言葉は間違えてなかったのですが、緊張が相手に伝わってしまい会話が気まずくなりました。

 

僕の生徒さんの一人も、同じような問題を抱えていました。
英語がスラスラ話せ、しかも笑顔がかっこいいんです。間違えもそんなにありませんでした。でも、話しているときに何かが違うと感じました。学んだフレーズや会話の流れが完璧だとしても、彼と話すときはなんだかいつも変な気分でした。

なぜだと思いますか?
実は、彼は英語を間違えることをとても心配していのです。
落ち着いて気持ちを込めて優しく話すより、英語の「正しい言い方」に集中しすぎて悩んでいたのです。だから僕と英語を通してつながりたいと言うより、自分のことにばかり気にしている彼のエネルギーを感じ、変な気分になっていたのです。

では、あなたが英語で話すときに「正しい言い方」に集中するのではなく、何に集中すればいいのでしょうか?

「正しい言い方」ではなく、「相手とつながる」

コミュニケーションのときに、相手に共感して仲良くなることが大事です。
あなたがとっても優しいなと思っている人はいませんか?その人を優しいと思うのはなぜでしょうか?
きっと、その人は会話のときにあなたのことについて話したり、いろいろ気にかけてくれるはずです。

あなたもそんな人になれます。

あなたが見かけて話したいと思う外国人は、あなたと違う人生経験、思い出、文化、考え方を持っています。それはとても興味深くて、素晴らしいことです。あなたがその人に興味を持って話しかければ、コミュニケーションがスムーズに流れます。

かっこいいスラング、正しい文法、自然な表現を使うより、相手はあなたが自分に興味を持ってくれるのを望んでいます。

もしエンパシーを活用して、相手を理解しようとしたら、会話力が一瞬にして上がります。

単語やフレーズがそんなにわからなくても、英語を勉強し始めたばかりでも、
エンパシーを使うだけで世界中の人々とつながることができます。

そういう人こそが、コネクターなのです。

あなたに質問があります。
あなたの「英語を学ぶこと、英語を話すこと」などに関する考え方で、変えたいと思うことはありませんか?
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コミュニケーション, 会話, 共感


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  1. I always think “I want to speak English more frequently”.. I don’t have confidence.
    But I would like to enjoy English talk with others !

  2. 会話はキャッチボールという言葉があります。コラムを読んでふとおもったのがこのこと。英会話も同じだなと。相手のいうことがわからなかったり、こちらの言うことがうまく伝わっていなかったりというのはよくある話。キャッチボールもボールが必ずしも自分の望んだストライクゾーンの来るとは限らず、ずれたりはずれたり、かなりとんでもないところに来てみたり、酷い時にはボールを取り損ねてしまい、相手を待たせる羽目に。とんちんかんな事を言えば相手の頭の中は???の渦で、反応が返るまで時を要します。でも、待って、もう一度拾って投げ返せばキャッチボールは再開されます。英会話も同じく、相手がわからなくても自分がわからなくても、待ってもらったり拾ったりして、何とかすれば何とかなるのではないか。そんなことを思い起こさせるいいコラムだなと感じ入りました。

  3. 文の組み立てもたいしてわかっていないし、単語も多く知らない癖に、正しい単語と英文を美しく組み立てようと頭で必死に考えているうちに無言になってしまいます。
    まずは、自分自分!と自分の英語能力の事ばかり考えず、まずは、相手を理解し、楽しい時間を共有することに重点をおこうと思います。
    その上で、自然と口から英語が出るようになるのが理想です。

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