12月 3

この5つのカベを無くせば、簡単に英語で道案内できる!

あなたのすぐ近くにある人がいます。

駅の手前で困惑しているようで、辺りを見渡したり、

あちこち行ったり来たりしていて何かを探しているようです。

もう何回もこんな場面を見たことがありますよね。

道に迷っている外国人です。

どうしても助けてあげたいのですが、どうすれば良いかわかりません。

「迷惑をかけるのが嫌だ」

「もし英語が分からなかったら?」

「もし道が分からなかったら?」

 

日本のすばらしいところに足を運んでもらいたいです。日本のおもてなしをどうしても体験してもらいたいです。

…ですが結局見て見ぬふりをして、彼らから歩き去りながら「もし英語がわかったら…」と実際に話しかけて助けた場面をイメージします。

たとえその外国人に話しかけられたとしても、ショックで頭が真っ白になり、今まで学んだ英語がとっさに消えてしまいます。

もっと勉強したらよかったのに!

と毎回思う自分がいます。

 

2020年のオリンピックが近づくにつれて、さらに日本にいる外国人がどんどん増えていきます。

そのために、何か準備していますか?

 

英語で道案内することは、英語を練習する素敵なチャンスです。そしてさらに、周りにいる人を助けて、日本のおもてなし精神を伝えるきっかけとなります。

 

残念ですが、道案内を教える英会話教室や英会話サイトなどではほとんど、フレーズや単語だけを教えます。でもそこではどう学んでも、結局実際に道案内できるようになれないようです。

それってなぜでしょうか?

今まで英語で道案内できない

5つの理由

もしフレーズや単語、文法などを勉強するだけで英語を話せるようになるとしたら、もう既に英語のプロになっているはずです。

本当は、フレーズや文法よりも、コミュニケーションのためにさらに必要なことがあります。このあることを身につけないため、授業中は聞かれたことに対してふさわしい返答ができても、

実際に外国人と実践しようとする度に、

頭が真っ白になり、言葉がどうしても出てこないのです。

 

この「あること」ってなんでしょうか?

道案内ができるようにならない結果として、誤った考えが3つ、そして悩みが2つあります。

もしこの5つのことを解決できれば、英語で道案内できるだけではなく、より重要なことができます。

それは、積極的に外国人を助けるということです。

しかも、もしかしたらそれがきっかけで外国人の友人ができるかもしれません。

誤った考え①:間違えると、相手は分かってくれない

多くの日本人は普段、ちゃんとした文章を頭の中で組み立ててから英語を言い出しがちです。

「英語を間違えたら、相手は分かってくれなくて嫌だ」みたいな考えがあるからです。

でも「英語を間違えたら相手は分かってくれない」のは本当なのでしょうか?

実は、ネイティブだったら、文章が60%間違っていてもちゃんと理解できます。

ちゃんとした文法より、あなたの助けたいという想いを重視しているのです。

完璧な文章より、言っていることが伝わっているかを重視しているのです。

 

言いたいことを伝えるためには、言葉はどれだけ重要なのでしょうか?

カリフォルニア大学ロスアンゼレス校のアルバート・メラビアンは重要な発見をしました。

1971年の『 Silent messages(邦題:非言語コミュニケーション)』という本における調査で、メラビアン氏は次のような結論を出しました。まずは、人と人とが直接顔を合わせるフェイス・トゥー・フェイス・コミュニケーションには三つの要素があるということです。
-言語
-声のトーン (聴覚)
-身体言語(ボディーランゲージ) (視覚)
あなたはその中で、どれが一番大事だと思いますか?

彼によれば、言葉がメッセージ伝達に占める割合は7 %、声のトーンや口調は38 %、ボディーランゲージは55 %でした。

つまり、たとえ言葉がわからなくて片言だとしても、自分のボディーランゲージや口調だけでもう93%コミュニケーションができるはずなんです。

言いたいことが、態度で伝わるんです。

 

ある文を伝えるためには、最低限どんな言葉が必要なのでしょうか?

主語と動詞だけです。

英語が話せる人はいつも「誰が、やったことは?」ということをいつも考えているので、主語と動詞以外のことばが全て抜けていても、言いたいことがだいたい伝わるのです。

 

他の言葉だったら、非言語コミュニケーション、言わばボディーランゲージで伝えられます。

行くべき方向は手で表せます。見るべき方向は自分の頭で示せます。

「you go(手で右側を指す) 」

「You look(頭で左側を示す)」

 

こんなコミュニケーションの取り方は簡単すぎると思うかもしれません。しかし実は頭の中で文章をちゃんと作れるまで1分待つより効率的で、相手にとっても、わかりやすいです

しかも言葉より重要である、感情や感覚が伝わります。

このくらいなら、明日から道案内ができるって思いませんか?

  

誤った考え②:場所がわからないと意味ない

「英語がわかっても、そもそも方向音痴なので助けられないでしょう?」

生徒さんと話すときによくこの考えに出会います。

しかし、方向音痴の方は逆に、確実に道案内がうまくできるはずなんです。

 

あなたは、道が分からないときにどうしますか?もしかしたら他の人に道を尋ねるかもしれません。

でも他の方法ってありませんか?

僕だったら、いつも携帯で場所を調べます。

外国人の観光客はおそらく、外でインターネットに繋ぐことができません。ですから道が分からないときに、グーグル地図やヤフーマップに頼ることができません。その場で、あなたが彼らの役に立てます!

場所がわからなかったら、このようなことが言えます。

「one second, let me check my phone」

そしたら携帯で場所を調べて、相手に見せます。そしてお教えした英語や身振り手振りを使いながら道を説明します。

 

もし場所が出てこなかったら、他の人に日本語で尋ねることができます。

「one second, let me ask someone else.」

 

以上の「one second」というフレーズは「ちょっと待ってね」という優しい意味合いの入った言葉です。

 

もし他の人もわからなかったら、近くにある交番に連れて行ってあげられます。

「Let’s go over there(手で方向を指しながら). They can help!」

 

このように場所がわからなくても確実に助けることができるはずです!

 

まずは、声をかけてみてください。その後に以上で説明した、いずれかで対応できるはずです。                

誤った考え③:迷惑をかけちゃ嫌だ

でも結局英語が伝わらなくて、助けられないと意味ないのではないでしょうか?逆に、迷惑をかけてしまうでしょうか?

必ずしもそうではないです。

 

前にお伝えしたように、相手は完璧な英語より、あなたの助けたい想いを重視しています。

助けようとするだけで、相手は嬉しくなります。

助けようとするだけで、相手の孤独感がなくなります。

助けようとするだけで、相手は日本にいい印象を持ちます

 

結局役に立たないと思った場合、このように優しく相手にいい印象を残す言葉が使えます。

「I’m sorry. I guess I can’t help you.」

「I hope you find your way.」

「I’m sorry, I don’t know where that is.」

 

このように、会話が自然におしまいになり、これだけでも相手は日本のおもてなしが実感できます。

 

 

以上のことが頭ではわかっていても、なぜかまだ動けない方が多くいらっしゃると思います。

ではなぜ以上のことが頭の中で分かっていても、実際に英語を使うのが怖いままなのでしょうか?

 

この3つの考えより、さらに深くにある悩みがあります。その悩みのため、どんなに英語がわかっていても前に踏み出せない状況でいるのです。

 

その悩みとは?

 

悩み①:「英語が聞き取れなかったどうしよう?!」

ネイティブの英語が特に聞き取りづらいと思っている人が多いようです。

ですからそもそも話しかけても返事が聞き取れないからだめと思ってしまいます。

 

普通の会話だと、もちろん聞き取れないと会話が続かないのですが、

英語がうまく聞き取れないと、道案内できないのでしょうか?

前にお教えしたのですが、簡単なコツを使えば、相手が言ったことがちゃんと分かるようになります。

相手が聞き取れない時に、この様なフレーズを使えます。

「I’m sorry. I’m still learning English. Could you say that again?」

もしくは

「I’m sorry. I’m still learning English. Could you repeat that?」

 

それでも聞き取れなかったとしても問題ありません!そんな時に、こんなフレーズを使えます。

「Can you spell that for me?」

もしくは

「Can you write that down for me?」

 

実際に文字にすると、行き先がはっきりわかります。

でももう一つ、大きな悩みが残っています。

 

悩み②:いい印象を残したい

自分が使っている英語って固くて、つまらないと悩んでいる人も多くいます。

日本語と同じように、優しい気持ちを込めて話したいのです。

 

では、どうやって相手を助けながら、いい印象を残せるのでしょうか?実は意外と簡単です。相手と共感することです。

例えば、相手に話しかけて、道に迷っているかどうかを確認したら、こんなフレーズが使えます。

「Yeah, Japanese roads are so confusing!」

「Yeah, I get lost sometimes, too!」

このフレーズで、相手の気持ちがわかって、共感していることを伝えることができます。

 

それで最後に、お別れの際に「良い旅を!」のようなフレーズを言えば、いい印象を残せます。

 

さぁ、いかがでしたか?

 

これだけで、もちろん道案内ができるというわけではありません。

でもこの基礎となっていることを見逃すと、英語で道案内することは非常に難しくなります。

コミュニケーションって20%が言葉や文法と80%が考え方ですよね

 

では今度、道に迷っている方を見かけたら、自信がなくてもぜひ助けてみてください。

「Enjoy your trip!」

 

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では、質問です。

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あなたがこの前道案内したかったけど、結局しなかった理由は何ですか?

コメント欄でお話ししましょう!

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アーサーより


Tags

外国人, 道案内


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  1. Hi! Arthur!

    まさしく、Arthur が書いてくれていること全てが原因で道案内も、声をかけることもできませんでした。そして、現在もできていません。
    でも、出てこない言葉のかわりに体を使って説明することで、助けたい気持ちは伝わると分かって少し勇気がわいてきました。

    コラムのノートと英文の録音ありがとうございました!
    ノートをダウンロードしましたが、PCがないので紙のノートに書き移します。
    録音を聞きながら口で言い、ノートを見なくても言えるくらいになろうと思います。
    (^^)

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